あぁ、日曜日に限らず休日はひm(略

朝、
じゃなかった。昼に目が覚め、だるい体に鞭打ちながらモソモソと布団から這い出る。
家の中は無音に包まれていた。
いや、何の音もしないというのは嘘だが。
少なくとも家の者は誰も居ない。
とりあえず空腹を満たすために、冷蔵庫を開けてみる。


…ふむ、まあ予想していたことだが、何も無い。
にしても、卵しか無いというのは、泥棒さまもびっくりな家だと思う。
インスタントラーメンすら無いというのは如何なものか。


仕方がないので、ご飯を一合炊く。
数十分後、聞きなれた怪音と共にご飯が炊けた。
卵と、ご飯。
卵かけご飯だな!、なんて安易な考えはやめて頂きたい。
この卵も、一体、いつ、どこ(は関係無いか)で購入したのか、皆目検討がつかないのだ。
炒飯を作ることにしよう、またの名をチャオファン、…どうでもいいか。


しかしだ、卵とご飯だけのチャオファン(しつこい)なんて、正直作る気も食べる気も失せる。
だが、野菜を刻むなんて馬鹿の1つ覚えな行為、
朝、もとい、昼っぱらからやってられるわけがない。
とりあえず棚を開け、ガサガサと探してみることにした。


…見つけた。
炒飯の元ー(ドラえもんが道具を出す時の効果音、正直思い出せないが)
卵とご飯とそれを一緒に混ぜて炒めるだけで、
プロもびっくり、あっという間に美味しい炒飯が完成するという、至極難儀な代物だ。


まぁ、正直、そんなに美味くはない。
けれど文句ばかり言ってられない、こちとら空腹で倒れそうなんでぃっ。
フライパンを火にかけ、油をしく。
ぐーるぐーると油を回す。


………あ、これ面白い。


フライパンの油がかかっていない部分にかかるよう油を回すその禁断の快楽行動(?)に、
私は目覚めてしまった。
なんだか煙が出ているがこの際気にしない。
ぐーるぐーるとフライパン全体に油をかけていく。
と、調子に乗りすぎて油をフライパンから流し落としてしまった。
そして、私の足の親指に、じゅわり。


あっつ!!!!!
飛び上がって、壁の出っ張ってる部分に頭の頂を思いっきりぶつけた。
いった…!!!!
そのまま寝転び、1人もがく私。


…あ、なんか、寂しくなってきたー。
何が悲しくて、誰もいない台所で微妙なコントを繰り広げなきゃならんのだ。
若干涙が出てきている眼をこすり、気をとりなおして炒飯を作り始めた。


そして、何事もなく完成。
一口食べる。
うん、まあ普通だ。
コメントなんて無い、普通なんだもん。


腹が満たされ、落ち着いたのか、またもや眠気が襲ってきた。
まるで力士だな、なんてことを思いながらも布団へと戻っていく。
そうして5時まで就寝。


以上、青春真っ盛りな一学生の休日でした。


…長